Mar 18, 2010

結婚式場探し、インターネットを使ってみよう

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 NECは、2011 Internarional CESで、キーボード付きのクラムシェルデバイスを公開した。2010年の暮れに展示が予告されてから、ユーザーから「モバイルギアの復活か!」という反応とともに注目されていた期待のモデルだ。【長浜和也,ITmedia】

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 この報告では、展示されていたサンプル機材を実際に操作して判明したことと、ブースに用意されていた説明(といっても1画面分にすぎないが)、そして、ブースにいた関係者との会話など、その場で収集できた情報を基に、記者が勝手に「モバギロイド」と名づけたデバイスの姿を説明してみよう。

 7型ワイドの液晶ディスプレイを搭載したモバギロイドのボディは、天面をピアノのような光沢のあるブラックにそろえ、本体の周辺部にカーブを取り入れるなど、その外観の雰囲気は、道具を思わせたモバイルギアと異なり、“ファッショングッズ”を意識させるほどだ。

 プラットフォームはNVIDIAのTegra 2(具体的にはTegra 250)を採用する。データストレージは本体内蔵のフラッシュメモリで容量は1Gバイト。Tegra 2の採用によって、高性能のグラフィックスコアを利用できるため、負荷の軽い3Dゲームや1080pフルHDコンテンツの再生にも対応できるだけの性能を有する。

 7型ワイド液晶ディスプレイの解像度は800×480ドットと、高解像度のスマートフォンと変わらない。7型ワイドというサイズだけあって、それ以上の解像度も期待したいが、「供給されているAndroidアプリケーションのほとんどが800×480ドットまでを想定しているので」という事情を考慮したようだ。ディスプレイには感圧式のタッチパネルが組み込まれている。それでも表示の画質はくっきりしていて、ゆがみやにじみを感じさせない。サンプル機材でタッチ操作をしたところ、押し込む感じでタッチをしないと反応しない傾向があった。

●モバイルギア、いや、モバギロイドの命はキーボードにあり

 気になるキーボードはJIS配置で、右寄りの記号キー以外、ほとんどのアルファベッドキーで均等なピッチを確保している。簡易ものさしで実測したところ、キーピッチは約16.5ミリ、キーストロークは1.2ミリというところだった。実際に文章を入力すると、キーピッチの数値以上に余裕を感じて10本指を使ったタイピングでも指がすれてストレスがたまるとか、中央の3本ずつを使った変則指使いの必要は感じなかった。

 また、キーを打つ感触も、キーストロークの値以上に、ぐいと押し込んだことがはっきりと認識できる。加えて、打ち込んだ力をしっかりと支えてくれる剛性を持っていた。悪いと思いながら強めにたたいた場合でも、キーボードパネルがたわまないのは、このサイズのデバイスでは珍しい。なお、一部のユーザーにはとても気になる“ASCII配列キーボード”は、グローバル展開が明らかにできない状況ゆえ、その可能性についてもいえることはないとのことだ。

 キーボードの手前中央部には、小さな正方形のパネルが用意されている。一見、なにかのセンサーかと思いきや、センサーはセンサーだが、ポインティングデバイスに使えるタッチパッドだった。このパネルの上で指をスライドさせれば、タッチパネルを内蔵したディスプレイが指でスライドしたのと同じ挙動をする。このパネルはプッシュボタンになっているので、ぐっと押し込めば、それが画面をタップしたのと同じ操作になる。キーボード下の中央部にあるので、トラックボールを搭載したノートPCのように手をホームポジションにおいたまま親指でスライドさせたが、指の動きに違和感なく操作できた。

●重さは450グラムを切るかな切らないかな?

 ボディのサイズは、簡易ものさしの大ざっぱな実測で、幅が230ミリ程度、奥行きが125ミリ程度、厚さが25ミリ程度になった。なお、正確なスケールを使った測定ではないので、数値は雰囲気をつかむ程度にとどめてほしい。製品化されてスペック表が公開されたとき、まったく異なる値になる可能性もあるので注意してほしい。ディスプレイを収納した天面ユニットがやや厚めになっている。これは、天面ユニットに無線接続の各種アンテナを実装したためとスタッフは説明している。ディスプレイは水平に開くが、天面ユニットがやや厚いため、ディスプレイを大きく開くと後ろに倒れる。

 本体を手にして感じる重さは、ちょうど2011 CESで配布している「OFFICIAL SHOW DIRECTRY」に近い。といっても、その冊子を持っていないと分からないだろう。OFFICAL SHOW DIRECTRYは、日本のA4サイズに近い8×11インチの薄い紙を378ページ+厚紙の広告3枚を収録する。使っている紙は機内誌などで使うものと同じだ。

 本体に用意されたインタフェースはSDメモリーカードとmini USB、ヘッドフォン端子だ。そのほかに、無線接続でWi-FiとBluetoothが利用できるほか、SIMカードスロットを備えてWWANにも対応する。ただし、実際の販売においては、標準でSIMカードを備えないモデルが登場する可能性もあり、その場合、SIMカードが有効になっているか無効になっているかは不明という。

 バッテリーには仕様を記したシールが張られていた。しかし、肝心の出力電圧と出力電流の値は伏せて、電力容量が205ワットアワーであることだけが分かった。ブースのスタッフはバッテリー駆動時間について明言せず、「ACアダプタを使わずに仕事で1日使える」と説明している。

 展示のサンプル機材では、OSにAndrid 2.2を導入している。OSのアップデート対応については、今のところ決定していないという。モバギロイドと同じクラムシェルのAndroidデバイスでOSアップデートに対応しないことを表明したときのユーザーの反応はNECでも把握しているが、OSアップデートのために必要となる作業と技術的な問題、特にメーカーが独自で実装した機能との整合性など難しい課題があるというのがブーススタッフの意見だった。

 なお、展示のサンプル機材には、Androidの標準アプリケーションが用意されていた。NECがモバギロイドのために独自のアプリケーション、特に使い勝手のいい高機能で高速の日本語対応エディターなど、文章能力に適したハードウェアを持つモバギロイドの特徴を生かすアプリケーション(Android用アプリケーションで、秀丸に匹敵する機能を持った定番といえるものはまだない、と思う)をNECに用意してもらいたいところだが、「それについては、いいたいことがいろいろあるが、現時点でいえる情報はない」という回答から推測するしかない。

 展示のサンプル機材には長文入力に適したエディターが用意されていなかったので、メール作成ツールで日本語の文章を打ってみたが、変換精度はほかのAndroidと同様で、入力に変換処理が追いつかないということも(キー入力速度が遅いせいもあるが)なかった。

 モバイルギアの存在意義は、長文にも耐えられる文字入力環境を小型軽量のボディに収めて長いバッテリー駆動時間で利用できたことにあった。2011 CESで公開されたモバギロイドもその条件は十分に満たしている。特に、サンプル機材の段階にもかかわらず、長文を打ってもストレスを感じないモバギロイドのキーボードは、モバイルギアを愛したユーザーにも支持されるだろう。

 気になるモバギロイドの出荷時期や実売価格は、当然ながら明らかでないが、ブースのスタッフの「最近になって増えてきたAndroid タブレットデバイスを意識しています」という言葉から、ある程度のイメージは想像できるかもしれない。


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